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Die Galerie

ヴュルツブルグ
日本とドイツとを結ぶ航空便の多くは、フランクフルトを起点としている。この数年、この空港を“欧州への玄関”として利用(*“漂泊の航跡”参照)している。空港地下の駅から中央駅に出て、列車で各地を訪ね、また戻って来てというのが私流欧州旅行の“定石”と化している…
そんな旅の途上、フランクフルトから少し南東辺りのヴュルツブルグを、何度か通過した。ドイツの列車では、殊にICEなどでは「次の停車は○○。お乗換えのご案内です。○○方面○○行きは○番線…本日はご乗車ありがとうございました。ごきげんよう。」という車掌の車内放送-当然独語…旅行中に何度も聞いて、聞く都度一部をカタカナでメモし、後で綴りを想像して辞書で調べて意味を類推した…-が入るが、ここヴュルツブルグの名が聞える都度「下車しようかな…」と鞄に手を伸ばした。車窓から少しだけ覗く街並みが、余りに美しいのだ…
シカゴを経由してドイツへやって来る(*詳細はこちらに)という無茶の後だった2000年12月31日、フランクフルト周辺に止まろうかとも思ったが、ヴュルツブルグを通る列車に飛び乗ってしまった。
そしてこの有名な橋を見に、駅から歩いて来た。静か過ぎる程静かな大晦日の街は、穏やかな冬の青空の下にあった。恐らくは前夜に降ったと見受けられる雪で薄らと化粧をしていた…


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