The Best Selection of My Photos...
Die Galerie

マインハッタン
フランクフルト・アム・マイン
“欧州のハブ空港”に数えられており、金融機関の欧州での拠点があるなど、フランクフルトを通り過ぎた方、縁あって滞在した方も多いように思う。しかし、“出入口”というだけで、少し時間を取ってこのフランクフルトを歩かれた方-滞在した方を除いて-は、存外少ないような感じがしている。フランクフルトは、街の歴史を説くだけで一寸した物語が一冊上梓出来る程の、豊かな歴史を誇る街だ。(現実に中公新書に『都市フランクフルトの歴史』という一冊がある。)ガイドブック系統のものの中には、若干のショッピングポイントを紹介するだけのものや、「余り観光向けではない場所」というようなことを書いてあるものさえ見受けられる。
私はこのフランクフルトが気に入っている。交通の要衝として便利な場所であることも大切な魅力だが、鋼鉄と硝子の現代が石造の近世と巧く共存している“ドイツの街らしさ”が感じられる街並みで、様々な興味深い博物館もあるからに他ならない。
ドイツの他の街では例が少ないが、林立する高層ビル群は、フランクフルトの歴史を育んだマイン河に影を落とし、刻々と違う表情を見せてくれる。私は人間の存在を誇示するかのような灯りが目立ち始める時間帯の表情が気に入っている。
フランクフルトについては、ここを拠点に日帰りで一寸訪ねることが出来る魅力ある場所が多いのも特徴だ。ただ私は欲張りに方々を歩くので、“フランクフルト市内で精一杯”という状態に毎度陥っているのが残念なのだが…


BACK