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Die Galerie

坂道
リエージュ
コペンハーゲンから、当時は活躍していた客車ごと詰まれるフェリーを挟み、ドイツ西部を斜めに横切り、ベルギーの南部に至る。独語の従兄弟のようなデンマーク語、独語と続いたが、ベルギー南部はフランス語である。眼に飛び込んで来る広告などの雰囲気が変わる。
この街は、日本流に言えば鉄砲鍛冶を盛んにやっていた土地柄で、ナポレオン時代までの武器がズラリと並んだ博物館がある。銃身が束になっていて、ハンドルを回すとそれが回転して弾丸が次々と発射される仕掛けのものなど、色々なものがあった…
そんなものを眺め、街に出て歩いてみると、ここは河を見下ろす丘陵状の場所に住宅などが拡がっていると見受けられた。妙に長い階段が眼に留まった。「上がってみようか…」と歩き始めたが、行けども行けども階段は続く…振り返ると、階段に沿って段々に住宅が並んでいて住人と見られる人たちが出入している。眺望は良さそうだが、自宅への出入りの都度、この階段である…
そんなことを考えていると「オーシャンゼリーゼー♪」と妙な位に元気な歌声が聞えて来た。何処かでレコードを大音量でかけているのではない。階段の上に目線を上げると、小学校の高学年位と見受けられる子どもの一団が、大声で歌いながら階段を下りて来た…擦れ違った時、軽く手を振った…
何の騒ぎだったのだろうか?未だに気になっている…


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