The Best Selection of My Photos...
Die Galerie

自動車
シュトゥットガルトの博物館
何時、何処で聞いたか忘れたが、昔、欧州で国対抗の自動車レースが行われた時、国毎に決めた色を出場させる車に塗ることとなった。英国が深緑で、フランスが青で…とドイツには白があたった。ドイツチームは技術の粋を集め、エンジン出力と車体の重量バランスなど、精密に測定しながら必勝を期して車を準備した。車体に色を塗る前の状態で、ギリギリまで技術陣が調整を続けた。「よし出来た!」という時、白い塗装をする時間が無かった…そこで金属地肌の銀色の車がレースに出場した。爾来、国対抗自動車レースで、ドイツの色は銀色になった。
という話しが本当なのかどうかは判らない。白い塗装を態々剥がしてしまったという話しも聞いたことがある…この話しの真偽はどうでも良いが、ドイツの自動車には銀色が似合うような感じがする。
シュトゥットガルトにはドイツが誇る有名な自動車メーカー、メルセデスベンツの本拠地があり、その敷地に歴代の名車が誇らしげに飾られた博物館がある。銀色の車が多かった。
この博物館には、その昔ドイツから昭和天皇に贈られたという、菊の御紋が入った車も飾られていたが、それはそれとして、私はこの扉が翼のように開くスポーツカーに見入っていた。生産台数も多くない筈だから、貴重な車ということになる。
ベンツは、日本では地位のある人が移動の足に用いる車のようなイメージだが、ドイツではもっとスポーティーなイメージのようだ。
これも何時、何処で聞いたか忘れたが、写真の車の全面にも付いている三本の矢印マークは、「陸、海、空の頂点へ…」という願いが込められているそうだ…


BACK